親元を離れて一人暮らしをしている律の部屋に、ようやくお邪魔することになった。
手伝いを口実に彼女の部屋に泊まるなんて、ラッキーに思ってたが現実はトラブル続き。
そうか…俺…ダダ漏れだったのか………。

東京で律とデート。いつものように合流して、食っちゃべって…ってする予定だったのに
どうやら今度は、従姉妹の詩乃さんと律の中身が入れ替わっちまったらしい！
彼女の恋人・明生君も一緒に、解決策を探ることに。
ほんと、訳の分かんねえダブルデートだったな…。

今が旬の花を見に、律と海浜公園へ。
甘いものを頬張る彼女の幸せそうな笑顔は、いつ見ても最高だ。
そんな最高な時間がにわか雨に見舞われ…とんでもない所に迷い込んでしまった。
挙句、俺はとことん弱い人間なんだと実感しちまうだなんて。

毎年更新する夏の暑さに、この俺が慣れるはずもなく……
それでも、愛しい彼女の浴衣姿は、就労の対価として十分すぎた。
しかしこんな危ない目に遭うなんて聞いてねえぞ！！労災モンだよ！

外を普通ーに歩いてたのに、どこからか気色悪い物体が、俺の髪に…。
ずっと伸ばしてた髪は、手間もかかるけど気に入ってた。
いざ切ってしまうと寂しいもんだけど…、心機一転って気持ちを今は大事にしたい。

前から話してた、律との温泉旅行。こんなに早く実現するとは思ってもみなかった。
浴衣姿で街をうろつくのは老体に堪えたけど、隣に可愛い子がいれば話は別だ。
…けど、いつまでも子どもだと思って甘く見ていられない。
俺は俺で、ちゃんと律と向き合ってやらないと。 そう思った。

懸賞で当たった山村へのツアーは、約束通り律と行くことにした。
極寒で気絶するかと思ったけど、あつあつの鍋料理は最高すぎたな…。
…が、嫌な予感は当たるもんで、今回ばかりは受け止めきれない事件ばかり起きて散々だった。
ったく。目標を達成する前に死ぬなんて、まっぴらごめんだぜ。

律と神田神保町にレコード探しの旅に出た。
しかし…この時代に腹空かして倒れてる奴がいるなんて思わなかったぜ。
やっぱ人間とは価値観の違うやつらもゴロゴロいるんだな…。
気付けば色んな所に旅をしてきたけど…各地で得たものは、俺達にとって一生の宝物になるんだろう。

若ぇ癖に渋めの音楽が好きな、俺の元教え子。
よく伸び、響く声。繊細なストローク。そして、そのひたむきな努力。
お前が夢を掴む日もそう遠くねえんだろう。
先生も、もう一度夢を追いかけて見ようかね。お前の傍にいるために。

律の親戚。ひょんなことから知り合いになったけど
向こうは俺を知っていたらしい。
なんつーか…マイペースな女性だったな…。
夢については、素直に応援したい。

詩乃さんの彼氏というか、婚約者かな？
のんびりしてるかと思ったら、案外すげえハード仕事をしてた。
君の事も、応援するとしようかね。男としても。