死にたがり電車2019-11-03
自宅へ帰る道すがら、意識を失い奇妙な電車に乗ってしまった。
そこで出会った宮岸君という学生君と脱出を試みたけれど、…上手くは行かなかった。
恐ろしく、忘れることのできない経験。
濃霧の駅を発ち2019-12-22
神様の気まぐれだったのかしら。
覚醒することなんて二度と無いかもしれなかったのに。
彼等の力を借りて、私は戻って来ることが出来た。
繋いでくれた手、とても暖かかったわ。
最後の葬式2020-01-11
また不可思議な空間に閉じ込められてしまった。
その場にいた喪服を着た人々の中には、決して会う事の叶わない筈の人の姿もあった。
葬式に参列することは、人生を俯瞰することと同義なのかもしれない。
朝は一杯の珈琲を2020-05-03
再会の約束の日の朝、手土産でも買えないかと珈琲店へ寄る。
惟織君と共に迷い込んだ不思議な時代、そして家。
いつか私も、彼に「美味しい」と言ってもらえるような珈琲を淹れてみたいわ。
パン屋での戦い~トングをカチカチいわせろ~2020-05-10
おかしなパン屋さんで起こった、おかしな悲劇。
素敵な出会いもあったし、パンはとても美味しかった。
…でも、お気に入りのコートが汚れてしまったのは許せないわ。
癒やし癒やされから騒ぎ2022-01-29
天国は待ってくれる2022-02-05
突然受けた、余命宣告。
これが代償なのか。そう、思ったりもしたけれど…
私の祈りは、天国に届いたみたい。
やっぱり私…生きていたいんだわ。