突然、妹のアヤとの連絡が付かなくなってしまった。
帰路で見慣れぬコインに手を伸ばすと、仮面を被った奴らが集う怪しい会場に導かれた。
ふざけたことに、アヤは…オークションの目玉商品として出品されて…
ダーツも接客も得意じゃねえが、運だけが俺に味方してくれたようだ。
——アヤにとって、頼れる兄ちゃんに…おれは“成れた”だろうか。

学校から帰って寝たら、真っ白の部屋で目を覚ました。
見知った顔の女子高生と、小柄だけど年上の女の人。
結局のところ、そういうことだったのか。
まぁ、何もかも夢だったみたいだが。

修学旅行の自由時間。
雰囲気良さそうな廃灯台に来たら、すげえ寒い上に閉じ込められちまった。
なんでおれらが、とは思ったけど。
…過去にそんな悲惨なことがあったとは。
おれらがいたことで、無口なアイツも報われたかね。

知らねえ人の家ですっかり寝こけちまってた。
厨房には作りかけのホットケーキとサバ味噌サイダーとかいうモンまであるし…
…あの味は嫌いじゃなかった。もちろんあいつのことも。

父：
家業の料亭で板前をしてる。
仕事の時は厳しいが、普段は良い父親…だと思う。

母：
主婦ってヤツだけど、料亭の手伝いもしてる。
菓子作りは父ちゃんより上手い。

妹：文（アヤ）
大事な妹。素直で可愛いヤツ。
将来は好きな事やってほしい。

小柄だったんで子どもだと勘違いしたが、おれより1つ上らしい。
頼りがいがあって、慎重さと冷静さを持つ人。
…あの時、最後は、心配してくれたんだろうか。
無事でいてほしい。

…あんなに元気な奴だとは思わなかった。
アヤの愛読雑誌の表紙に載ってるモデル。
突飛な発想力で、あの場を片付けてくれて、正直助かった。
…サイン、貰っておけば良かった。

すげえ気さくな人。…で、意外にパワーがあって驚いた。
胸倉掴んじまって悪い事したと思ってる。
バンドをやっているらしい。ファンク派だけど、聴いてみよう。
応援してます。

暗記力がずば抜けてる人。おれにはできねえ。
自分の身を顧みないところが…人のこと言えねえが、放っておけなかった。
綺麗な写真を撮ってもらえたんで、アヤに送りました。
ありがとうございました。