かの山には大麻が自生しているらしい。
採取のため木刀を携え赴かんとしたが、人の目についてはならぬと止められた。
奇妙な事象に遭遇したので、結局人里へと降りてしまったが
愉快な体験が出来たのでよしとする。

人里を散歩していたら雨に降られてしまった。
雨宿りがてらに立ち寄った店では、親切な男が酒を勧めてくれた。
悪い癖だと分かっていても止められぬ。
あの男の喜ぶ顔、そしてあの濃密な一夜は、この鳥頭にも深く刻まれたことだろう。

猟銃を携えた快活な男。山や獣に詳しいようだ。
そういった仕事をしているのだろうか、頼もしい奴だった…に違いない。

医療の心得がある男。日本の者ではないらしい。
異国の人間とは初めて言葉を交わしたように思う。奴の言葉が理解できて良かった。

勢いがよく猛々しい女。だが、儂の想像していた女とはいささか異なる。
人の世話を好むようだ。

口達者で親切な若者。音楽をやっているらしい。
行為の最中に乱暴をはたらく時があるが、悪くなかった。